「Wixで作ってもらったはいいものの、全く思ったものにならなくて。どうにかなりませんか?(焦)」
最近、Wixを使った初期費用0円の定額制サービスを提供する会社があるのですが、そちらで契約して制作を進めたものの全く思うように進まない。レスポンスが悪い。最後には「Wixでの制作なんてやめてよけばよかった・・・」ということで当社にご相談をいただくケースがありました。
WEB広告も出していて、これまでのWixによる制作実績は●千件!!など書かれていると、実績のある会社と思って依頼してしまう気持ちはとてもよく分かります。しかも初期費用が0円というハードルの低さ。
当社は2015年からWixに特化したWEBサイト制作を行っておりますが、正直当時は個人事業の方が少しでも安く、簡単にホームページを持ちたい。という理由でWixを選ばれていた方が多かったように思います。
しかしここ数年、Wixは、多くの企業や個人の方にとって手軽にホームページを制作できるプラットフォームとして人気が出てきており、自らWixで制作できる代行会社を探して依頼される方も増えてきました。
しかし、そこで大切になるのが制作会社選びです。
本記事では、Wix制作会社を選ぶ際の重要ポイントと注意点について詳しく解説します。
■ もくじ
WixとWix Studioの違いを理解する
制作会社の実績と事例をチェック
ホームページ制作の目的を明確にする
費用とコストの比較ポイント
リーズナブルに依頼できる方法
見積もりを正確に取る手順
豊富なテンプレートとカスタマイズ
SEO対策の重要性
プロのデザインで集客効果を高める
コミュニケーションの丁寧さ
Wix制作の経験と実績の確認
パートナーとしての信頼性評価
運用の開始と運用中のサポート
無料と有料のサービス比較
ホームページの追加と更新対応
集客とマーケティングの強化
リーズナブルなCMSとしての機能
Wixを利用したビジネス事例紹介
契約前の確認ポイント
Wixサービス終了のリスク管理
制作完了までのスケジュール管理
企業規模に応じたプラン選定
対応業種の確認と提案力
クライアントとの適切なコミュニケーション
SEOとSNSを融合した集客戦略
動画と画像を活用した魅力的なデザイン
■ Wix制作代行会社の選び方
Wix通常エディタとWix Studioの違いを理解する
Wixの通常エディタとWix Studioには、それぞれの特長や活用方法があります。Wix通常エディタは手軽さが魅力で、個人や小規模ビジネス向けです。ワードやパワーポイントを触る感覚でホームページの修正が可能です。
一方、Wix Studioはより高度なデザインやカスタマイズが可能で、中〜大規模の企業にも対応します。 ディスプレイサイズに合わせた完全レスポンシブ対応など見た目の部分では魅力的なのがWix Studioですが、可能であれば、Wix Studioでの編集操作がどんなものなのか確認してからどちらで制作するかを判断することをお勧めします。
せっかく見た目がいいWEBサイトができても、更新が難しくてWixで作った意味がなかった。となると大変勿体無いです。
制作会社の実績と事例、口コミをチェック
制作会社の実績やポートフォリオを確認することで、デザイン力や対応力を判断できます。特に、自社と似た業界の事例があるか確認することで、適した制作会社を選ぶ参考になります。
また、今の時代絶対に確認してもらいたいのがGoogle口コミです。 さくらを使った口コミなのか本当の口コミなのかの判断は必要ですが、内容に真実味があるかどうかで眺めると、大抵判断できます。
星5つが並ぶ中に、星1つや2つがある場合はやはり注意が必要です。100%高評価などは存在しないと思いますが、制作過程で何かあってもしっかりとフォローされていたら、最後は笑顔で終われるものです。
ホームページ制作の目的を明確にする
制作の目的が明確でないと、制作会社とスムーズに進められません。一般的に多い目的はブランド認知の向上、集客、ECサイト運営などですが、当社にご依頼いただいたご相談で変わったものとしては、社員の身内が見て「パパの会社かっこいいね!と言われるものを作って」や、下請けからの脱却をしたいや、既存客に向けて当社がどんなサービスがあるかをしっかり紹介したい。などなど。一言で売り上げアップで活用したいと言っても、会社ごとに細かな目的があります。
明確なゴールを設定してから制作会社を選びましょう。
■ Wix制作会社の料金と相場を解説
費用とコストの比較ポイント
制作料金は会社によって大きく異なります。費用に含まれる内容(デザイン、SEO対策、サポートなど)を細かく比較することが重要です。単純な価格だけでなく、コストパフォーマンスに注目しましょう。
一つだけ言えることは「料金が安いのには絶対に理由がある」ということです。
100円で最高級ホテルに宿泊できないのと同じように、人が動いて作るWEBサイト制作において初期費用0円なんて本来考えられないはずです。
当社でも取引のあるWix制作仲間も外注先として、そのような会社から依頼を受けた話を聞くのですが、信じられないほど安い価格で短納期を求められています。
クリエイティブな仕事をお願いしているのに、その担当者が疲弊していたらいいものが作れるわけがありません。
WEBサイトがあなたの会社のブランディング、売上をアップさせる大切なツールと思われる場合は、料金だけで判断しないことをおすすめします。
当社の方も過去に
Wix制作を外注する際の金額相場を調べてみた という記事でWix制作における料金相場をまとめておりますので、合わせて参考にしてください。
リーズナブルに依頼できる方法
個人が持つ特技や専門知識をサービスとして提供でき、スキルを求めている人が簡単に利用できるプラットフォームとして人気があるココナラやランサーズなどの価格を見ると驚くほど安く出されている方もいらっしゃいます。
副業としてされていて、月に5万でも10万でもプラスになれば十分という方も実際いらっしゃるので、そこは需要と供給がマッチしていると言えます。
ただ、先ほど料金のことでお伝えした通り、市場のリサーチをするにもクライアントの強みをヒアリングし引き出すにも「時間」がかかります。見た目だけを整えるのがWEBサイト制作ではなく、目的を達成させるためのツールがWEBサイトです。 会社名などで検索された際、まずは見た目だけだけ整っていれば大丈夫!という場合はもんだありませんが、もし成果を出したい!などのニーズがある場合は依頼する会社をしっかりと検討しましょう。
繰り返しになりますが「安いのには理由があります!」
またWixの場合、一度作成したWEBサイトを複製することもできるので、過去に制作したものをパッケージとして利用し、そこに必要な機能だけを追加依頼することで、コストを抑えることも可能です。
しかし、初期費用が安い会社でも、契約期間に縛りがあり公開後のサポート面でコストがかかることもあるため、長期的な視点での費用対効果を考慮しましょう。
見積もりを正確に取る手順
見積もりを依頼する際には、具体的な要件や希望を細かく伝えることが大切です。制作の流れやスケジュール、追加費用の有無などをしっかり確認し、正確な見積もりを取得しましょう。
とは言っても、最初から明確な要件定義などができる会社は少ないかも知れません。どんなホームページを作りたいのか、Wixでどんなことを実現したいのかなどを一緒に話し合った上で見積もりを作ってもらうようにしましょう。
■ デザインと機能を重視した制作
豊富なテンプレートとカスタマイズ
自社でWixによる様々な制作実績があるということは豊富なテンプレートがあり、デザインの基盤がある状態から制作をスタートできます。
毎回完全に0から制作する必要はなく、制作会社は過去の制作物をテンプレートとし、そこからカスタマイズしてオリジナリティを加えられます。
ただ、テンプレート化することで「あのサイトとこのサイト似てるよね〜」というものだらけでは問題ですが、バライティーに富んだデザインやサイト構成で作られているかも注目して選ばれといいと思います。
SEO対策の重要性
SEO対策は、検索エンジンでの表示順位を高めるための重要な施策です。WixはSEOに強いプラットフォームですが、制作会社がどのようなSEO施策を行うかも選定時のポイントです。
ただ、Wixがどれだけ最高のツールを提供していてもそれを使いこなせるかどうかは別の問題です。
サイト公開後にSEO対策においてどんなサポートがあり実績があるのかもチェックするポイントになります。
プロのデザインで集客効果を高める
プロによるデザインは、視覚的な訴求力を高め、集客効果に直結します。ユーザーの行動を促すUI/UXのデザインを提供できる会社を選びましょう。
Wix制作の代行をされている方に感じることなのですが、デザインが好きな方が大きな初期費用をかけることもなく、HTMLやCSSなど分からなくても制作会社として独立できる!ということでスタートされている方も多いように感じます。
そのメリットとしては、様々なWixサイトが世の中に増えたこととしてあるのですが、デメリットとしては、Wixってどこか素人っぽいデザインのサイトが多いですよね〜。と言われることもあります。
あなたがデザインセンスの高い方であればいいのですが、プロのデザインなのかどうかを判断するにあたり、複数人の意見も聞いた上で判断することも重要です。
■ 制作会社の選び方と重要ポイント
コミュニケーションの丁寧さ
制作の過程での丁寧なコミュニケーションは、仕上がりのクオリティに完全に影響します。
では、どのようにコミュニケーションの丁寧な制作会社かを判断するかですが「その担当者と話しやすいかどうか」尽きます。要望に対してなんでも「いいですね〜〜〜」と言ってくれることだけがいいのではなく、あなたのことを思って、目的を達成するために同じ方向性を
要望のヒアリングがしっかりしているか、進捗報告が適切かなどを確認しましょう。
Wix制作の経験と実績の確認
Wixでの豊富な制作経験があるかどうかも重要です。Wix特有の機能をうまく活用できる会社を選ぶことで、効率的なホームページ制作が可能になります。 Wixで迷った時にはヘルプ記事などを見て対応することもできますが、正直なところWixの癖などを理解することも大切です。
そこにはやはり制作実績や経験の数が一つの目安となります。
パートナーとしての信頼性評価
制作会社は単なる業者ではなく、ビジネスパートナーとしての役割も担います。
当社に問い合わせをされる方が、あからさまにただの制作業者的なスタンスで連絡をしてきた場合は、丁重にお断りをしています。
その理由は、ビジネスパートナーとしてお互いの信頼関係ができていないと結果成果を出すこともできないからです。
対応の迅速さ、サポート体制、長期的な関係性を見据えて信頼できるかどうかを評価しましょう。
■ 運用面でのサポートとサービス
運用の開始と運用中のサポート
制作後の運用開始やその後のサポート体制も重要な要素です。
定期的なコンサルティングサポートを希望されるのか、作業が発生する場合のみ単発的に相談するのか。
また、定期サポートの場合は、どのくらいのボリュームまで大丈夫なのかなど明確にしておくことで、依頼のし過ぎによる制作会社とのトラブルなども避けられます。(サポートしてくれるって言ったのに!!みたいなことになったら勿体無いです)
更新や修正が必要な場合に迅速に対応してもらえるか確認しましょう。
無料と有料のサービス比較
制作会社が提供する無料サポートと有料サポートの違いを理解することも大切です。当社でもWix側のアップデートによる不具合が発生しそうな場合などは、有料のサポートを受けている受けていない関係なく皆様にアナウンスしております。
トラブル対応や定期的なメンテナンスの有無などを比較し、自社に合ったサポートプランを選びましょう。
WEBページの追加と更新対応
WEBページの更新が頻繁に必要な場合、追加や変更対応のスピードや費用感も重要です。1ページの追加だったらどの程度の費用になるのかなども、契約前に確認しておきましょう。
■ Wixのビジネス活用とメリット
集客とマーケティングの強化
Wixの多機能なアプリやツールを活用することで、集客力やマーケティング効果を向上させることが可能です。当社のお客様でも特に喜ばれているのがSEOに対する成果が分かるWixのアプリです。ご自身で書いた記事が反応があるのか無いのか?どんな流入が増えたのか?どんな改善ができるのか?などが見えない状態で走り続けることほど苦しいものはありません。
Wixはプレミアムプランの中でメールマーケティングやSNSとの連携も効果的です。
これまでの当社のお客様を見ていても、集客ができれば、ビジネスはあとは何とでもなると思っています。
リーズナブルなCMSとしての機能
ここでいうCMSとは、Wixの中でも動的ページのCMSのことを差しているのですが、Wixは動的ページを構築する際も多機能なCMSとして利用することもできます。
施工実績やお客様の声、商品やサービスの追加など、エクセルの表のようなものに入力するだけで管理できるのと、Wixが元々もつ機能ですので、リーズナブルに導入、設置可能です。
デザインや機能のカスタマイズも簡単で、誰でも使いやすいのが魅力です。
■ Wix制作会社依頼時の注意点
契約前の確認ポイント
契約前には、契約内容や納品物の範囲、追加費用の発生条件などを細かく確認しておくことが重要です。また、納期や支払い条件も明確にしておきましょう。制作をする側される側お互いのためにしっかりと契約書を交わすことが大切です。
Wixサービス終了のリスク管理
Wixは外部サービスであるため、もちろんサービス終了リスクや大幅な仕様変更が発生する可能性はあります。これは完全に0からHTMLで構築するようなサイトでない限りCMSを使って制作する場合は必ず発生するリスクなのですが、これらのリスクにどう対応するか、制作会社と事前に相談しておくと良いでしょう。
では、Wixがサービスを終了するリスクや可能性を考えると、2億人以上が利用しているサービスで、単純計算本日のレート、1ドル146円で計算すると、年商で約2,270億円となっております。
2023年の実績で見ても確実に黒字化されていることから見てもしっかりした会社、サービスだと言えますが、最悪の最悪Wixがサービスを終了したらどうなるのかは考えておいて損はないです。
制作完了までのスケジュール管理
制作の進行状況を把握し、スケジュール管理をしっかり行うことが重要です。お客さまによって、メールを使うのが苦手、写真データの送り方が分からないなど、デジタルツールの活用が不慣れということからくる納期の遅延も起こり得ます。
一度ストップしてしまった制作を再開させるのは、かなりのエネルギーを要します。
担当者と定期的な進捗確認とスケジュール調整を行いましょう。
■ 企業向けWix導入支援の選び方
企業規模に応じたプラン選定
2024年9月現在、Wixのプレミアムプランは5つに分類されます。 ECサイトを導入する必要があるのかないのか、共同管理者として追加する必要がある方は何名なのかなど、無駄に高いプランを選択しないことも大切です。
企業の規模やニーズに合わせたWixプランを選定しましょう。
対応業種の確認と提案力
Wixに強い制作会社であることはもちろんですが、その制作会社がどの業種に強いかを知り、提案力やアイデアの豊富さがあるのかも選定のポイントです。
業種特有の理解をしてもらえているかいないかも制作をスムーズに進める上で大切な要素です。
■ 集客効果を最大化するWix活用法
Wixを効果的に活用することで、ホームページの集客力を最大化できます。
SEOとSNSの融合や、動画や画像を使った魅力的なデザイン、そしてCMSを活用したコンテンツマーケティングの戦略も重要です。
最後になりますが、Wixを最大限に活用するためにもご覧ください。
SEOとSNSを融合した集客戦略
先ほどお伝えした通り、WixはSEO機能が充実しており、検索エンジンでの表示順位を上げるための施策が容易に行えます。これにSNS(ソーシャルメディア)を融合させることで、さらに集客効果を高めることが可能です。
SEOの最適化
WixのSEOツールを活用し、ページごとのメタタグ設定やキーワード最適化を行います。Google検索で上位表示されるためには、コンテンツの質と一貫したキーワード戦略が重要です。
SNSとの連携
FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSと連携し、ホームページにSNSフィードを表示させることで、訪問者に最新情報を発信します。また、ブログ記事やお知らせをSNSでシェアし、アクセスを増やします。
コンテンツの拡散
魅力的なコンテンツをSNSで共有することで、ホームページへのアクセスを促進します。ターゲット層に合ったプラットフォームを選び、SEOとSNSの相乗効果を狙いましょう。
また、SEOを狙ったブログコンテンツなどを追加した際、Googleサーチコンソールから新しい記事を登録することで、早ければ2〜3時間で検索エンジン上に表示されます。
このスピードもWixの強みと言えます。
動画と画像を活用した魅力的なデザイン
視覚的なコンテンツは、ユーザーの興味を引き付ける大きな要素です。Wixは動画や画像を簡単に埋め込める機能があり、サイトのデザインをより魅力的にすることができます。
高品質な画像と動画の使用
プロフェッショナルな写真や動画を使うことで、サイト全体のクオリティが向上します。Wixのビジュアルエディタを使用して、画像や動画の配置や効果を簡単に調整できます。
インタラクティブな要素の追加
動画背景やパララックススクロール、アニメーションを使うことで、サイトに動きを持たせます。
今はこのWEBサイト、何だか面白い!と思ってもらうこともサイト滞在時間を長くする大切な要素です。楽しいWEBサイトにすることでより深いエンゲージメントを促します。
商品やサービスの紹介に動画を活用
サービスや商品の説明を動画で行うことで、テキストだけでは伝わりにくい情報を効果的に伝えられます。ビデオレビューやデモ動画を取り入れると、より説得力のあるプレゼンテーションが可能です。動画の作り方は別として、動画の挿入は3クリックほどで簡単に行えます。
■ まとめ
会社名は出せませんが、お客さまが悩みに悩んで相談してきたお客さまから聞いた会社と同じ会社が、いつもお世話になっているWix仲間(複数名)に対しても厳しい対応をしていたと知り、Wix制作会社を選ぶ際の注意点としてかなり熱く書いてしまいました。(実はこの記事に4時間半かけました)
Wixという最高のツールをしっかりと使いこなしてもらいたい。という想いと、これかビジネスを展開していこうとワクワクしている方に対し、しっかりとした制作会社選びをしてもらいたい。という想いから書かせてもらいました。
もし、ご予算的に当社では無理かな〜。などございましたら、自信を持って紹介させていただく制作者さんだったり制作会社さんをお伝えします。
ここまで長い文章を最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
Wixを使ったWEBサイトでお客様の未来が明るく楽しいものになることを祈っています。